ひきこもり、こもごも。

ひきこもりはうとぅーらいふ。

ひきこもりの働きたくない、理由。

いぇーい。

めっっちゃ、月曜日です。ぴーすぴーす。

お仕事をなさっている方々は多くが出勤されている曜日です。

月曜日に有職者の方々が労働に勤しまれる恩恵を一身に受け、ヒキニートの僕も生きています。

近所のスーパーが夜遅くまで年中無休営業しているから、のほほんと昼夜逆転生活を送れるのです。

ありがたいことこの上なし。

 

それはともかくとして、月曜日は残酷な曜日です。

日曜の夜にツイッター上で擬人化した月曜日が「やぁ」と声をかけてくる画像がグロ指定されていることからわかるように、月曜日は一週間の中で最も憎まれている存在であることがわかります。次点で週半ばの疲れが体に現れる水曜日ちゃんですかね。

そんな苦悩を味わえるのは有職者のみでヒキニートには無縁の話であろうという世論が瀰漫している状態をそこはかとなく感じます。

かぁ~ 

しかしですね、月曜日はひきこもりにとっても憂鬱なのです。

中には曜日感覚を真の意味で手放せた尊い方々もいますが、たいていのひきこもりは「本日は月曜日である事実」により憂鬱のピークといっても過言ではない。

月曜日というだけでそれはそれは様々なパンドラ箱の錠前が落ちる音がします。

ガチャリ。

「あぁ…同い年やあまつさえ年齢が下の人間までもが…なにもしていない自分を他所に社会的に有効なスキルを身に着けて着実にキャリアを積み重ね立身出世していくのだなぁ…日が経てば経つほどにますます経験による資本の差により世に出にくくなっていく…」

ガチャリ。

「地元の友人は結婚し、車を買い、どこかへ引っ越すそうだ…あぁ俺も叶うのならばこんなスラム街のような実家から逃れたい…」

ガチャリ。

「嘘をつかずに目減りしてく預金通帳がまるで猛毒状態のライフポイントみたいだ…解毒薬は、アハハ、そんなもんないか…」

 

ルサンチマンです。

ルサンチマンのゆるくないキャラに中の人(僕)がいます。

安心して快適にひきこもるうんぬんといった状態ではありません。

 

こんな波乱万丈が自室から一歩も出ることなく脳内で壮絶に繰り広げられるわけです。

まったく。ひきこもりに暇な時間なんてありません。

これらの回答など存在しない不安に随時対応しなければならないのですから。

 

働いて定収入を得れば大抵の問題が解決するではないか、というごもっともなご意見ご感想が自分のなかから生じてきます。

しかし、ひきこもっている最中に解決している問題がひとつだけあるのです。

 

それは「働きたくない」という状態です。

 

働けば、決まった出社時間に起きなければなりません。

眠くなったら寝るという猫のような生活とはおさらばです。

 

働けば、出社しなければなりません。

歩行は快適か?と出社ルート上でどこぞの馬の骨に尋ねられ、満員電車や通勤ラッシュのマイカー路上戦争に命を賭けねばなりません。

 

働けば、かなりトチ狂ったアレな人々(チーム、カスタマー)とも顔を合わせて業務を遂行しなければなりません。

会社を経営するうえで必要な、きっちり数字の追求を行う設定された人格は苛烈この上ないです。手駒の囲い込みと邪魔者の排除をする手際は現代の効率戦争の縮図です。

お前は怪盗二十面相のコスプレイヤーかと小首を傾げざるを得ません。

 

常に時世に存在する起業ブームに乗り、幾何かの問題が解消されたとしても、お金周りと人間関係が常に付きまといます。

僕にはこれらがかなり応えます。罵詈雑言の大嵐の中、自分の精神を給料という目的地に羅針盤をブラさずに規定し続け難を逃れなくてはなりません。

そうですね。定年までの四十年間くらいですかね。ゴハッ(吐血)

えっ!?列挙されたすべての問題を解決した素晴らしい職場が民間の転職サイトだけにはあるって!?うわーい!(自分から墓穴にはいっていくのか…)

と、まぁこのように

「働いて」しまえばこの「働きたくなくて働いていない」状態が崩れ、

働かなければ、働かないが故の不安に苛まれるのです。

自己啓発本を読もうが、ビジネス本を読もうが、SF読もうが、種の違う不安に悩まされる日々。

両者を天秤にかけた結果、不労生活がふわふわと宙に浮いたためにヒキニートをやっている。

ルサンチマンとの折衷案。

働きたくない状態で働いて、また精神ぶっ壊すリスクも負えません。

しかし桃源郷のような職場でキャッキャウフフと働きたい欲望もある矛盾。

あいまいに揺蕩う僕の働きたくない日常でした。

月曜日はあれこれ考えさせられるやっかいな曜日です。まったくやれやれだぜ。

頭を悩ます種々の不安は一過性であり、様々な解法が既存であることを自覚し面白可笑しく茶化せるようになるのが当面の目標です。

それでは、ごきげんよう